個性
みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしですか?
人は、時に、自分の理解の範疇にない人を排除しようとします。
それは恐らく、「集合意識」の枠から著しく外れている人が対象になることが多いでしょう。
簡単に言えば、
「多数派」は、「良いこと」
であり、
「少数派」は、「悪いこと」
と思われがちです。
それは、「愛」どころか、「善」「悪」の範囲でもないところに指標がある時もあります。
昨今の傾向を見ていると、「個性」を持つ人を「精神疾患」として扱う傾向も見受けられるように思います。
「個性」に過ぎない思考の傾向を、理解することを諦め、受け入れるために「病気」として処理しているだけのように思えます。
「あぁ、そういう世の中なのだな。」
と、これまでずっと傍観してきましたが、それはとても、安直で、寂しい考え方である、と、今私は思います。
「生きることが辛い。」
「苦しい。」
「人と接するのが怖い。」
そのような思考の兆しを、背景にある理由や、その人の人間性、環境、そういった全てを排除し、「病気」で片付けてしまって本当に良いのでしょうか。
「自分という存在」を認識して、自覚して、見抜いて、その本来の姿に導いてあげることが、その唯一の解決方法であるのに。
「あなたは、心の病気です。」
そう言われたら、多くの人が、
「自分の心は病気なんだ。」
と、思うでしょう。
しかし、本当は、心が病気になることなど、絶対にありません。
様々な要因から、結果として、「思考の方向」が歪んでしまったから、人は苦しくなるのだと思います。
その治療に、薬は一切、必要ないと、私は思います。
思考の方向性をあるべき方向に戻すために効く薬など、存在しません。
あるのは、
「精神状態を落ち着かせる薬」
「眠くなる薬」
だけでしょう。
それは、その患者とされる人たちが、危険な状態になるのを制止する薬でしかないでしょう。
いわば、周りの人のための処方箋です。
上記はあくまでも、個性を勘違いされてしまった結果に起こりうる例の一つです。
人は、互いに、自分と相手の違いを認識しながら、その共通項を探しています。
その共通項が多ければ、
「気が合う人」
であり、その共通項が少なければ、
「気が合わない人」
となるでしょう。
でも、本当は、その共通項に見える部分も、突き詰めれば、よく似た形の、別のものであることを、はっきり認識し、受け入れましょう。
みんな、「別の人」なんです。
一人一人、全ての人が、バラバラの、全て違う「個性」を持って生まれてきた人なんです。
なぜ、人と同じでなければならないのですか?
なぜ、みんな同じ枠にあてはめなければいけないのですか?
なぜ、その人その人が持っている「個性」を恐れて、最初から拒絶するのですか?
理解しようと努力しましたか?
理解しようと努力した上で、わからなかった時には、言葉で、相手に聞いてみましたか?
聞いてみた上で、相手の言葉の意味を、拒む気持ちではなく、受け入れ、認める気持ちで、考えてみましたか?
「どうしても、相手がおかしい、やっぱり、納得がいかない。」
そう思ったなら、力で相手を押さえつけるのではなく、自分の気持ち、想いを押し付けるのではなく、
「わかり合いたい」
という方向への想いを込めて、自分の想いを伝えてください。
相手が一度で理解してくれなければ、何度でも、ブレずに、諦めずに、貫いてください。
生きることは、勇気のいることです。
しかし、勇気と共に生きる道は、とても、有意義な道です。
そこには、誰かの真似ばかりして、自分をしっかり理解してあげられなかった頃の自分とは比べものにならないくらいの、充足感があるはずです。
あなたが自分の想いを貫きたいと思った時には、それが、本当に自分の望みかどうか、まず、自分自身によく尋ねてみてください。
誰かにおかしいと笑われても、間違っていると指摘されても、一旦、それは横に置いて、自分自身にだけ、問いかけてください。
人は、必ず、自分の進むべき道を知っています。
どのような問いも、自分に対する答えは、自分が一番良く知っています。
自分に問いかける時には、最初は、二人の自分が、自分を惑わせることでしょう。
「自分を守りたい自分」
と、
「自分を導きたい自分」
二人とも、今のあなた自身です。
どちらを選ぶのも、あなた次第です。
でも、自分を救うために、あなた自身に嘘偽りなく、厳しい言葉をかける自分自身こそが、あなたを「愛」へと導く本来のあなた自身です。
あなたを誰よりも納得させることができ、苦しみの中から救い出してくれるのは、あなた自身です。
私は、自分に自信があるから、今、こうしてブログに綴り自慢しているわけではありません。
何十年も、本来の自分の意志を知ることができなくて苦しくて、寂しくて、生きていることが苦痛だった私が、今はそんな気持ちを微塵も感じなくて良くなったから、ここに綴っています。
同じ苦痛を感じながら生きている人に、
「大丈夫だよ」
ってわかって欲しいから、ここに綴っています。
この想いが届きますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
心から、感謝致します。