若者
こんにちは。
いかがお過ごしですか?
若者の言動が、気になります。
そして、それを否定するばかりの、彼らの前の世代の言動が、気になります。
なぜ今、若者が様々な問題を抱えているのでしょう。
彼らを導き、育てたのは、「親」です。
彼らの周囲の、彼らより早く生まれた人たちです。
世の中の、彼らより早く生まれた人たちです。
彼らの言動を否定し、問題視し、その人間性を否定することでは、恐らく解決には繋がらないでしょう。
若者は、悲しんでいるように、私には見えます。
憂いているように、見えてなりません。
「どう生きれば良いのか、教えてほしい。」
「僕たちは、ここに生きている。ちゃんと、
僕たちを見てほしい。」
と、泣き叫んでいるように感じるのです。
第二次世界大戦終結後、敗戦国となった日本は、どん底から這い上がることだけを目指してきました。
そして、その後様々な変遷を経て、今の国家としての世界での立場を得ました。
それは、確かに素晴らしいことであると思います。
国が豊かになるために、多くの方々がご尽力なさり、今があると思います。
しかし、一方で、その時代を生き抜かれた先人の方々の自負心に、押しつぶされそうな現代人の苦しみも、あります。
過去を立派に生き抜いた人たちが、今度はそれを、未来に繋げることを目指さなければならないのではないのでしょうか?
「自分が成したこと」
「成し遂げた自分」
その功績にいつまでも酔いしれている場合ではありません。
全てが、「過去」です。
既に終わったことです。
終わったことは、変えようがありません。
何よりも大切なのは、「今」、そして、「未来」です。
時間は流れています。
世の中は、変容しています。
時代に即した「やり方」というものがあります。
「古いやり方は恥ずかしい」
「新しい人たちは怠慢だ」
その互いの悪い所に目をやり、互いを否定する姿勢は、人々の心に巣食う、「負の感情」を育てるだけの、逆向きの姿勢であると思います。
国会中継を見ていても、野党が与党を批判し、奪おうとする姿ばかりが目に付きます。
ディベートとは、互いに批判するのではなく、より良い意見を交わし、向上を目指すためにするのを目的としているのではないでしょうか?
現状をありのまま見つめ、一人一人が気付き、自分を律し、間違いを正し、自分以外の人に対して「尊重」と「敬意」を持って接する。
そして、そのように生きる姿勢を他者に示す。
なぜ、それだけのことができないのでしょうか。
もう、
「自負心の示しあい」
「過去への執着」
「否定し合う人々」
「罪のなすり付け合い」
そんなもの、やめてほしい。
若者が、傷つく姿を、これ以上見たくありません。
「未来」を担い、またその次の世代に繋ぐ役割をしてくれる人たちを大切に守り、育てていきませんか?
彼らに尊重の思いを示し、伝え、己がまず非を認め、姿勢を改め、奪うのではなく、与える心を育ててゆきませんか?
どちらかが先に、それを始めなければ、「負の連鎖」は止まらないでしょう。
問題を起こしてしまったり、犯罪を犯してしまう若者たちは、本当は、苦しんできたのではないでしょうか。
「時代に即したやり方」
とは、
「過去の人が思いつかなかった方法」
「過去の人が失敗した方法」
かもしれません。
それは、時間の流れの感じ方や、生きる姿勢、ものごとに対する姿勢、アプローチの方法、様々な観点から捉えられると思います。
まず、結果を決めつけず、自由に、見守ってあげましょう。
それは、「犯罪を見過ごせ」という意味では、もちろんありません。
もっと身近な社会の中で、自由を尊重してあげられる機会は、何度でもあったはずです。
幼い子に接する時、思春期の多感な時期に接する時、きちんと、尊重してあげられていたでしょうか。
「愛」をもって、また、幼いいのちに対しても、きちんと「尊重」する姿勢を持って、接することが、「未来」を担う人々に対して、先に生まれた人間ができる一番大切なことだと思います。
もちろん、過ぎてしまった過去に戻ることはできません。
それならば、今すぐにでも、個性的なファッションに身を包んでいたりして、自己主張をしている若者を批判せず、一度、認めてあげてください。
内側にあるものを、感じて、尊重を忘れずに接してあげてください。
もしも、理解を示してもらえず苦しんでいる若者がこれを読んでくれるなら、「尊重」は、自分から先に示すこともできる、と知っていてください。
周りの大人から理解されず苦しかったとしたら、それは、大人たちにも、大人たちなりの苦しみがあることを、先に自分が、理解してあげてください。
そして、その負の連鎖を、自分が断ち切ることを目指し、生きてください。
夜の闇の中を、怪しげな快楽を求めて彷徨うのではなく、太陽の温かさを感じ、心穏やかに、心からの笑顔で生きる人であってください。
「愛そのものとして生まれてきた自分」を、思い出してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
心から感謝致します。