欲望
こんにちは。
いかがお過ごしですか?
人は多くのものを欲します。
地位、権力、富、名声、美貌、学歴。
「今、目の前にあるもの、手にしているもの」
で満足する人は、少ないでしょう。
それでは、その全てをもしも、手にすることができたなら?
その後はどうなると思いますか?
そのような人は、きっとまた別の何かを欲するようになるはずです。
果てしなく、何かを欲し続けるでしょう。
目の前にあるもの、今手にしているもの、今側にいてくれる人、今のその人自身が、可哀想でたまりません。
何かを奪ったり、姑息な手段で変えたり、そんな方法ばかり。
今手にしているものを、よりよくしてゆくために何かを付け足していったり、人から奪うのではなく、自ら欲張らずに分け与えること、差し出すことは、本当にできないのでしょうか?
自分の汗水垂らして稼いだお金を蓄えることがいけないのではありません。
それを全部慈善事業団体に寄付する人が素晴らしいと言っているわけでもありません。
もっと細やかな、日常の暮らしの中の一瞬一瞬のことを指して言っています。
自分の手に余るほど沢山のものを得ても、一つ一つの持つ本来の価値を見失うだけではありませんか?
それは、たった一つ、心から大切だと思える自分自身のような価値を持つ何かを得ること、守ることより、重要なことでしょうか?
本当に?
「笑顔は、分け与えても減りません。」
「優しさは、分け与えても減りません。」
「思いやりは、分け与えても減りません。」
「愛は、分け与えても減りません。」
分け与えたら減ってしまうものの価値などに重きを置いた生き方ではなく、分け合い、与え合うことのできるものの価値を、もっと大切にしてほしい。
世の中というものは、不思議なもので、ものごとを正面から捉えようとする人と、逆向きに捉えようとする人というのが存在します。
目指す方向が同じであるため、その両者は、別の第三者にとってみたら、同じ種類の人間であると思われてしまうことがあります。
そして、小手先だけで己の利益を追求しようとしたり、人を貶めたり、傷つけたりする方法を選ぶことを覚えてしまうと、正面から捉えようとしていたはずの自分が、いつしか逆を向いていることもあり得ます。
私の言いたいことがわかっていただけるでしょうか?
誰も傷つけずに済む方法が「愛」に基づく唯一の方法だからです。
何らかの道を歩む過程において、高い場所を目指す時、人は、「愛」から遠のいてしまいがちです。
それがどのような結果になろうとも、もしかしたら、自分が損をする結果になってしまったとしても、「愛」だけは見失わずに済む方法を選び、進み続けることが、「人の道」だと、私は信じています。
いかなる誘惑にも、困惑にも惑わされず、いつも自分と対話をし、時には叱り、時には誉め、自分を客観的に見つめ続けていないと、歩む道をまっすぐに進み続けられないということです。
一度道を誤ってとらえてしまった人は、いくら口で正しい道をわかった風に言っていても、「それらしく」振舞っていたとしても、真には理解していないということです。
周りにそのような人がいたら、言葉で惑わされてはならない、ということです。
口先でいくら正論をかざし、聖人君子のような振る舞いをしていても、人を欺き、自分を欺いている人は、危険な側面を持っている可能性があります。
「愛」がわからず、人に示せない人は、それだけの関わる上でのリスクを抱えている、ということを常に頭の片隅において、自分の身を危険から守ってください。
「今」を根本から変えてゆくためには、見極める力も必要だと、思いました。
ただの理想論ではなく、わけのわからない精神論じゃなく、「現実」の中に潜む危険因子を認識して、まず、何が問題か、に気づいてもらう必要があると思いました。
そうしないと、守れない多くのいのちがあることに気づきました。
「裏があるから、表がある。」
と、よく言われますが、本当にそうでしょうか。
「闇があるから、光に気づける。」
本当にそうでしょうか。
犠牲になる人のいのちから、学びを得るどころか、世の中は悪い方に向かっているように思えてなりません。
私にとっては、そのコントラストが、刺激的で、魅力的だから、内心は面白おかしく眺めているだけだと思える世の中です。
寝屋川の事件の現状に触れ、焦りを感じたとともに、大きな悲しみと、底知れない恐怖を感じました。
言葉では言い尽くせない思いだけが今の私にはあり、そして、何者でもない、という自分の非力さを感じます。
それでも、願うことは、自由です。
いがみ合うのではなく、奪い合うのではなく、「未来」を繋ぐ架け橋として、一人一人の人が分け合い、与え合うことのできる世の中でありますように。
それができる生き方もあると、気づいてくれますように。
今日も、願います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
心から感謝致します。